「三国志 Three Kingdoms」は 「三国志演義」をベースに、史実に沿った客観的視点が加えられた新しい解釈の脚本で全95話になっています。
三国志といえば登場人物も多くて、ドラマを見ていても名前が読めないのと顔が一致しないというのが本音です。
ただ、日本語吹き替え版になっているのでまだ助かると言えます。
なぜなら、字幕だと漢字を読んでいる間に画面も変わるし、おまけに名前と顔が一致しないとなったらイラッとするからです。
目次
中国ドラマ三国志とは?
ドラマを見ていなくても、三国志については知らない人はいないと思います。
なのにいまさらですが、少しだけ触れておきます。
三国志とは、後漢末の争乱の時代に、皇帝劉氏の末裔として天下争覇に立ち、蜀を興した劉備を主役に、義兄弟の契りを結んだ関羽と張飛、軍師諸葛亮(字は孔明)。
魏の覇王曹操、太尉司馬懿(仲達)や呉の孫権。
この魏・呉・蜀の三国が激戦を繰り広げたのが三国志です。
大きく分けて、「三国志」と「三国志演技」があります。
「三国志」と「三国志演技」の違い
「三国志」は、蜀・魏・晋に仕えた陳寿(ちんじゅ)により三国時代の歴史がまとめられたものです。
陳寿が三国志を書いたことにより、私たちは劉備や諸葛亮、曹操といった人たちの存在を知ることができました。
陳寿は実際に三国時代を生きた人物です。
陳寿は、中国の三国時代の蜀漢と西晋に仕えた官僚で『三国志』の著者です。
自身の伝は『晋書』にある史実を忠実に簡潔にまとめられてます。
史実の忠実を重視したため噂や信憑性の薄い情報は排除しています。
「三国志」は事実を後世に残すための歴史書です。
「三国志演技」は、中国の明時代に羅貫中(らかんちゅう)により「三国志(正史)」をベースに各地で語り伝えられた神話・伝説・民話など盛り込んだ娯楽性の高い歴史小説です。
史実7割、虚構3割といったところだそうです。
大体のところは陳寿の「三國志」に忠実に書かれています。
この羅貫中のおかげで、三国志は一般庶民にも広く知られるようになったといえます。
蜀(しょく)の劉備(りゅうび)や諸葛亮(しょかつりょう)と言った人物がメインとなり物語が進んでいきます。
三国志の時代背景

時代は漢の時代です。漢は一度滅ほろんでしまいますので、滅ほろびる前を前漢 、再興後の漢を後漢 と言います。
「前漢」は長安を都とし、「後漢」は洛陽を都としたため、「前漢」のことを「西漢」、「後漢」を「東漢」とも呼びます。
『三国志演義』の物語は、後漢末期を舞台として始まります。
三国志はキャラクターが個性的

主人公の劉備も人気ですが、劉備の義兄弟の関羽、三国志の真の主人公ともいわれる有能な野心家の曹操。
相手の行動や天候までを予測してしまうスーパー軍師の孔明。
力押しで権力の頂点に上り詰めた董卓。
武勇では並ぶものがいないが主君を裏切り続ける呂布(りょふ)。
孔明の進撃を阻止して、晩年に魏を実質的に乗っ取った仲達など、挙げればキリがありません。
が、その反面、ダメ人間がいるのもおもしろいところです。
劉備の息子で、孔明が必死で守った蜀を滅ぼしてしまい、敵国の暮らしを心の底から楽しんだ劉禅なんて、人間の弱さがよく出ていますね。憎めないキャラです。
三国志の幕開けは黄巾の乱

三国志演義は、後漢末期の黄巾の乱が勃発した184年から始まります。
曹操や劉備は黄巾の乱の討伐で名を挙げ、歴史の表舞台に登場してきました。
この黄巾の乱は、腐敗した漢王朝の土台を揺るがし、新しい時代の幕開けとなりました。
人気武将【劉備・曹操・呂布・趙雲】
三国志の物語を盛り上げる魅力的な登場人物です。
順番に見ていきましょう。
やさしい劉備(玄徳)
漢皇帝の末裔とされています。
関羽、張飛との桃園の誓い(とうえんのちかい)、諸葛亮を三顧の礼(さんこのれい)で迎えるなどエピソードが有名です。
皇帝に即位して、蜀漢を建国。蜀(しょく)の礎を築きました。
漫画、ゲームなどのキャラとしては民を思いやる正義の味方として描かれています。
劉備(玄徳)の素晴らしいところは、決して驕れず、他人に優しく、志が高いことです。
だけど、この時代は戦乱中であり、きれいごとだけでは生きていけません。
優しい劉備(玄徳)であっても、漢王朝を復興させるという壮大な目標のためには手を汚さざるを得ない状況になり、風下から敵陣へと火を放ち、多くの将兵を焼き殺してしまいます。
悪役の曹操
曹操が悪役というのも、たびたび劉備(玄徳)の邪魔をするからみたいですよ。
常に戦闘には参加し、自ら指揮をとる姿が勇ましく、劉備(玄徳)や孫権とは違った周囲を引っ張っていくリーダータイプです。
曹操は悪役とはいえ、かなり人気の高い人物です。
曹操の見どころといえば、董卓から逃げる途中、知人宅で、料理を振る舞う物音を暗殺されると勘違いして一家惨殺してしまう場面です。
同行していた陳宮が思うことはないかと聞いても「俺が天下の人間に背こうとも、天下の人間が俺に背く事は許さない」と冷酷に言い放つところです。
自分に逆らうやつには容赦しないという、まさに悪役そのものですね。
天下無敵の呂布
登場人物の中でも武力上位といえるのが関羽や張飛、趙雲、馬超で、虎牢関の戦いでは関羽と張飛、プラス劉備(玄徳)が参戦して呂布と対決しています。
呂布は関羽や張飛の凄まじい強さに驚きますが、逆に全くやられない呂布の凄さを見せつけています。
また、呂布は曹操軍の許チョや典韋とも対決し、同時に相手してもむしろ押しているという凄まじさを見せています。
史実通りに裏切りもしますが、貂蝉とのエピソードでは本気で愛情を持って接したことがうかがえる純情さも見せています。
また、晩年には曹操軍に城を囲まれ、袁術の下へと突破するのに愛娘を背負ったまま突入し、危なくなって引き返す優しさも見せています。
大人気の趙雲子龍
三国志演義で一番人気といえば、やはり趙雲子龍です。
五虎大将軍(関羽、張飛、黄忠、馬超、趙雲)の一人です。
公孫瓚(こうそんさん)の配下でしたが、のちに劉備の配下になりました。
劉備(玄徳)陣営の前半戦途中から活躍し、多くの戦場で劉備(玄徳)軍の危機を守っています。
趙雲といえば槍使いの美男子というイメージで名前もカッコいいです。
趙雲の見せ所は、長坂の戦いにおいて、自分が守備していた劉備(玄徳)夫人と長男の阿斗の行方が分からず、単騎で10万もの軍勢を誇る曹操軍に割って入る場面です。
趙雲は曹操軍を槍で突き崩し、単騎ながら突き進んでとうとう夫人と阿斗を探し出します。
夫人は足手まといになるからと井戸に身を投げ、その思いに涙した趙雲は何が何でも阿斗を劉備(玄徳)の元へと連れ帰る決心をし、凄まじい将兵に囲まれながらついに突破して帰参することができました。
中国ドラマ三国志!誰もが知る魏・呉・蜀三国の歴史!もう一つの物語!まとめ

三国志ドラマのあらすじを書こうかなと思ったのですが、書いている私も途中で何を書いているのかわからなくなって、人気のキャラクターに絞りました。
三国志のドラマは冒頭でも説明した通り、吹き替え版になっていますので、頭の中へすーっと入ってきます。
ドラマを見出したら面白くて夢中になってしまいます。
私の知り合いに教えてあげたところ、「見たよ、面白かったわ」と、教えてから何日もたたないのに見終わったといってました。
それほど、惹きつけられるドラマなのですね。
中国ドラマ「三国志 Three Kingdoms」をぜひご覧になってください。長いストーリーですが、きっと夢中になりますよ!