野崎まいりは毎年5月1日から8日まで開催され、江戸時代より伝わる行事で正しくは無縁経法要といい、有縁無縁のすべてのものに感謝のお経をささげる行事のことをいいます。
2020年は中止になりましたが、2021年はどうなるのか心配です!
江戸時代から続いている慈眼寺の無縁経法要ですから、毎年ゴールデンウイーク期間中は大盛況です。
でも、JR学研都市線「野崎駅」から慈眼寺までの参道で開催されることから、野崎まで車で行く場合の駐車場情報や混雑状況も気になりますよね。

目次
野崎まいりは屋形船で参ろ~は歌の一節

出典:野崎観音慈眼寺
『野崎参りは屋形船でまいろ、どこを向いても菜の花盛り
粋な日傘にゃ、蝶々もとまる、呼んで見ようか土手の人』
東海林太郎の『野崎小唄』の一節ですが、現在は、菜の花どころか、川も残っていません。
小さな川がちょろちょろと途中まであるという感じです。かつては大坂天満橋から野崎参りの屋形船が行き来していましたが、屋形船が往来していたような風情は見るも無残に変貌しています!どこにでもあるような、ただの道路にです。
かつては舟で行く人と陸で行く人とで罵り合うふり売り喧嘩という風習があり、勝てば一年の幸を得られたという言い伝えがありました。
この時期になると周囲はとても賑わっていたと伝わっています。
『呼んで見ようか土手の人』とはこの事なんですね!
このように、元禄情緒は無くなっても、あらゆる全てに感謝をする無縁経法要に参詣する行事は変わることなく続いています。
野崎まいり お染久松の物語

出典:https://blog.goo.ne.jp/
簡単に説明すると、昔、野崎村から奉公に来ていた質屋・油屋の丁稚久松は、油屋の娘お染と恋愛関係になりましたが、その仲をさかれ、野崎村に帰されました。
お染は野崎まいりにかこつけて野崎村の久松に逢いに来ていました。お染にはすでに縁談があって、結納もかわされていました。
久松にもお光という許嫁がいましたが、お染は久松と添い遂げられないなら死んだ方がましだと二人で死ぬ決心をします。
自分が引き下がれば2人とも死ぬことはないと、お光は尼になって久松を諦める決意をします。
泣いて手を合わせるお染と久松。かわいそうなお光です。
しかし、大坂に帰ったお染と久松は、結局心中してしまいます。お染の縁談を破談にできなかったのです。
野崎観音(慈眼寺)の境内には、現在もお染・久松の塚が残されています。
お染久松の墓は、 羽曳野市の野中寺西隣の墓地の奥にあります。
お染は『妙法信女』、久松は『宗眛(ばい)真士』 となっており裏面に『享保七年(1722) 十一月晦(つごもり) 大阪東堀天満屋権右衛門清主 』と刻まれています。
お染の実家である天満屋が供養のために建立したとのことです。
野崎まいりってどこ?慈眼寺(じがんじ)は?

出典:Wikipedia
大阪府大東市野崎2丁目7-1。JR学研都市線「野崎駅」から徒歩で8分。
- 参拝時間:9:00~16:00
- JR学研都市線「野崎駅」下車 徒歩約8分。
- 野崎参り5月1〜8日
- 8日午後2時から開経 無縁経法要
飯盛山の山麓にあり、「野崎観音さん」と親しまれてきた慈眼寺。行基が彫ったと言われる十一面観世音菩薩がご本尊です。永禄8年(1565)の三好・松永の兵により寺は全焼し、本尊の観音像だけが残こりました。
元和2年(1616)青厳和尚が寺を復興、元禄宝永ごろ(1688~1710)、野崎参りが盛んになると共に、お寺も繁栄。
現在も、毎年5月1~8日の期間中には、JR学研都市線野崎駅前より野崎観音までの参道には300軒ほどの露店が出店し、20万人を越える人出で賑わいます。
寺宝として釈迦涅槃図を蔵しており、境内には、松尾芭蕉の句碑などもあります。
野崎まいり公園は 駐車場があるの?
JR野崎駅から東へ少し行ったところ、野崎観音のすぐそばにある公園です。
園内の多目的ホールは民家蔵風、和室は京町家(数寄屋)風と、付近の景観に馴染む和風建築となっています。
建物のまわりは枯山水風の落ち着いた和風庭園が広がり、憩いの庭やクスの大木をはじめ、四季の風情を楽しむことができます。
営業時間 | 09:00-17:00 事前予約で21時まで利用可 |
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定休日 | 毎週火曜,12月29日-1月3日 火曜が祝日の場合は翌日が休み |
アクセス | 第二京阪道路寝屋川南ICから約10分 JR野崎駅から徒歩約10分 |
駐車場 | なし |
料金 | 入園無料/和室及び多目的ホール、憩いの庭は別途料金必要 |
予約 | 予約不要 施設利用の場合は電話にて要申込。受付期間:使用日の2ヶ月前~7日前 |
公園に限らず、慈眼寺や参道にも駐車場はありませんので、車で来られる場合は近くの駐車場をご利用してください。
野崎まいり 屋台グルメは大人も子供も楽しめる
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「人が賑わう所には出店(露店)!」お祭りだけではないですね。
出店が楽しみと言う人もたくさんいると思いますので、毎年の野崎参道の出店を紹介します。
野崎駅から参道入り口までずっーーっと屋台。
屋台の数が多いと種類も数多くの個性的な屋台がでています。野崎参りの屋台の魅力はフード系だけではありません。
例えば「いきもの釣り」は、“おもしろ屋台”として挙げられると思います。お祭りの屋台のいきもの釣りと言えば、定番では「金魚すくい」だと思うんですね。
しかし野崎参りのいきもの釣りは他の屋台ではなかなかお目に掛かれないモノがあるんです。
例えば、昔ながらの「ひよこ釣り」、今どきの「ハムスター釣り」「かめすくい」「ヤドカリすくい」「おたますくい」「エビすくい」「蟹つり」「うなぎつり」など他の屋台では見れないですよね。
なので大人から子供まで人気を集めています。特に「ひよこ」を釣っている子供たちが多く、見物客も一緒になって盛り上がることが多いです。
ニワトリになったらどうするの?と思ったりもしますけれどね!
うなぎ釣りで釣れたら誰が調理してくれるんでしょうね!
無理!無理!無理~~~!私には出来ない!という声が聞こえてくるようです^^
まあ、こうして見ているだけでも楽しくなります!野崎まつりならではの屋台ですから野崎参りにいったら、いろいろ屋台で食べて、飲んで、遊んで楽しんで、いきもの釣りに挑戦するのも、見るだけで感嘆するのもいいですね!
もし開催されるなら、開催中はとても混雑しますから、小さな子供さんが迷子にならないように、また、懐中物にも気を付けて屋台を楽しんでくださいね!