フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に広がる海岸松の樹皮から抽出された天然由来のポリフェノール。
強い抗酸化力を有する機能性素材フラバンジェノール。
フランスでは医薬品としても認められている注目の素材です。
目次
フラバジェノールとは?
フラバンジェノールは、「フランス海岸松」の樹皮から抽出されます。
何となく「松」というと日本の植物のようなイメージがありますが、海外でも海岸近くに松が同様の理由で植林されており、中でもランド地方の松の樹皮は、非常に分厚いことで知られています。
この地域の海岸松は、一年間を通じて強い日差しと南風を受けており、非常に厚い樹皮を形成してその身を太陽光や酸化から守っています。
環境に耐えうる為に身に付けた植物の順応と防御作用です。
抗酸化力がビタミンCの600倍!

出典:https://www.formalklein.com/
この分厚いフラバンジェノールの樹皮には、非常に豊富なポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールにも複数の種類がありますが、フラバンジェノールには「OPC」と言われるオリゴメリック・プロアントシアニジンが含まれています。
カテキンが2つから4つ組み合わさった構造です。
これが高い抗酸化パワーを生み出します。
「抗酸化」とは、酸化を防ぐ作用のことで、「酸化」は例えば金属の鉄がサビるイメージです。
鉄が酸化して色が変わるように、人間の身体でも酸化は起こります。
その原因である「活性酸素」と呼ばれる高い酸化力を持つ化合物が加齢やストレス、喫煙などのさまざまな要因で身体の中で次々と作られ、金属と同様に私たちの身体もサビさせ、蝕んでいくのです。
それを防ぐ作用のことを一般的に抗酸化作用と呼びます。
抗酸化力を持つ成分としてビタミンCが有名で、飲料などにも酸化防止剤などで用いられます。
なんと、抗酸化作用はビタミンCの600倍、そして高い抗酸化で美容愛好家にも親しまれ名高い「コエンザイムQ10」の250倍ものパワーがあるのです。
フラバンジェノールの美白パワー
フラバンジェノールの美白メカニズムも、徐々に明らかになっています。
シミができるまでの複雑なプロセスの中で、多段階的に働きかけることが確認されています。
例えば、紫外線を浴びた後に残る記憶「エンドセリン」受容体の発現を抑えることにより、本来シミの製造工場である「メラノサイト」に「シミを製造せよ!」
という指示が届かず、結果としてシミが現れることを未然に防御することができる、ということが確認されています。
シミ生成のメカニズムとして皮膚の新陳代謝低下によってメラニンが沈着する機序が報告されているためシミの改善には皮膚の新陳代謝を高めることが重要で、皮膚の血流改が有効な手段のひとつと考えられます。
フラバンジェノール®の研究を進めていく中で、フラバンジェノール®ととても相性が良かったのが、水分をたくさん抱え込むことが出来る 「ヒアルロン酸」でした。

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フラバンジェノール®とヒアルロン酸を組み合わせると、そのうるおいパワーは コラーゲンの約5倍! セラミドと比較するとなんと約15倍にもなります。
松樹皮由来プロシアニジンが悪玉(LDL)コレステロールを低減

松樹皮由来プロシアニジンを摂取したグループは、プラセボ(対象食品)を摂取したグループと比較して、12週間の飲用期間にLDLコレステロール値が有意に下がりました。
フラバンジェノールに含まれるポリフェノールの一つが「プロシアニジン」
プロシアニジンはコレステロールが体内へ吸収されるのを抑え、総コレステロールや悪玉コレステロールの値を下げる作用があると明らかになっています。
赤ワインや緑茶に含まれることで知られているプリエノール は、活性酸素によって私たちの体が酸化することを防いでくれる抗酸化物質です。
コレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。
私たちの体には血液中のLDLとHDLは一定量に保たれています。
しかし脂質の多い食事や加齢などによって悪玉( LDL )コレステロールが増えると余分なコレステロールを回収するHDLコレステロールが減ったり、動脈壁に取り込まれて蓄積され、動脈壁が厚くなります。
コレステロールや中性脂肪は不必要?
コレステロールや中性脂肪は、悪者にされがちです。
しかし、コレステロールは髪や皮膚を滑らかにし、細胞を包む細胞膜・ホルモン・脂肪の消化吸収を助ける胆汁酸の原料となっているのです。
コレステロールが不足すると、肌や髪はパサパサになったり、細菌に感染しやすくなるばかりではなく、血管の細胞が弱くなって脳内出血などが起こりやすくなります。
中性脂肪は、運動するときのエネルギー源として必要です。
運動するときには、まず糖質が使われますが、不足すると中性脂肪が使われます。
また、体温を一定に保つのも中性脂肪の大きな役割です。
どちらも、増え過ぎると困りますが、なくてはならない重要な役割を担っています。
その他の機能性
上記で紹介した有効性の他に「体重・体脂肪増加抑制作用」「血糖値上昇抑制作用」「むくみ改善」「育毛促進」「歯周病予防効果」「抗炎症作用」「 PMS (月経前症候群の症状緩和作用)など様々な機能性を見出しています
今後もフラバンジェノールのさらなる機能性の発見が期待されます。