ナイアシンアミドとシワ改善のメカニズムを探る！どんな成分でどんな肌悩みに効くのか？

今や、ナイアシンアミドを有効成分とするシワ改善化粧品が、押すな押すなの新作ラッシュ！

私たちが知っているナイアシンアミドはビタミンBの一種で、医薬部外品の有効成分で、「バリア機能の改善、肌あれ防止」「美白」などの一般的な効果で知られていました。

ナイアシンアミドとはどんな成分でどのように肌悩みに効くのか、詳しく調べていきたいと思います。

ナイアシンアミドとはどんな成分？

あまり聞いたことのない「ナイアシンアミド」という成分ですが、今注目のシワ改善コスメに多く使われ、また、シワだけでなく美白にも効果があると期待されています。

医薬部外品として認められた成分

化粧品の中には「医薬部外品」といわれるものがあります。これは化粧品業界や厚生労働省が、きちんと効果があると検証された成分が入っているものを指します。

日本では、厚生労働省がシワ改善の効果効能を承認している成分が3つあります。

①2017年　厚労省が初めて認可した、「ニールワン®」

②2017年　認可成分、第２号「純粋レチノール」

③2018年　第３号の認可成分「ナイアシンアミド」

女性の気になるエイジングのサインとして、長年君臨してきた「シワ」。改善するには美容医療に頼るしかないと思っていたところしかないと思っていたところ、しっかりとシワを改善するとお墨付きの有効成分がここ数年でコスメの主役に躍り出たと言えますね。多くの女性の長年のシワ悩みを解決する期待が出てきました。

ナイアシンアミドの効果

１.真皮にあるコラーゲンの生成を改善し、コラーゲンがたくさんできることでシワが改善される。

２.表皮にあるメラノサイトというメラニン色素を作る細胞が、表皮の細胞にメラニン色素を渡すのをにブロックしてくれるので、美白効果もある。

作用機序、効果、エビデンスなどが本当に分かりやすく解説されています。

古くから化粧品および医薬部外品成分として広く使用されてきていますが、2018年（推定）に医薬部外品シワ改善有効成分として改めて承認され、医薬部外品シワ改善有効成分として配合されている場合のみ、医薬部外品表示（有効成分）に「ナイアシンアミド」と表示されます

シワ改善のメカニズム

出典：https://precious.jp/

シワはなぜできる？ どう深くなっていく？ まずはシワのメカニズムを知りましょう。

乾燥シワ・小ジワ（表皮ジワ）

皮膚の水分や柔軟性が失われることで肌の表面にできている細かいシワのこと。

普段は目立つ事がないのですが、表情によって目尻や口周辺に細かく現れます。

表皮にのみ起こるシワなので、十分に水分や油分を補うことで比較的改善しやすいのが特徴。

肌の深くまでは到達しておらず表皮の中で留まっているので、しっかり保湿をしたり、シワコスメを適宜取り入れてケアすることで、シワは薄くなる可能性が高いレベルです。

大ジワ（真皮ジワ）

肌の奥の真皮層にまで達している深刻なシワ。

加齢による肌老化や紫外線ダメージによって、真皮にあるコラーゲンやエラスティンが衰え、肌の弾力が失われるとシワは真皮まで達し、大ジワができます。

たるみからくるシワもあり、シワ改善までは少し長い道のりとなる可能性があります。

大ジワは保湿だけでは改善しないので、コラーゲンを増やす作用のある成分を高配合した化粧品を取り入れることでシワの進行を抑える必要があります。

シワとひと言でいっても種類と段階がるのでまずは見極めて。

そもそもシワができる要因はというと、紫外線やエアコンなどによる乾燥、大気汚染や食生活、ストレス、睡眠不足などによる酸化が大きなものです。

ほうれい線・目の下のたるみジワ

ほうれい線や目の下のたるみジワは、皮膚のたるみによって深く刻まれた大ジワです。

たるみは、加齢による表情筋の衰え・紫外線ダメージによるハリ弾力の低下・代謝の低下による脂肪の増加など、様々な原因によって皮膚が垂れ下がってしまう現象です。

たるみジワは顔の厚い脂肪が支えきれなくなった場所に生じるもので、たるみの生じる場所によって「ほうれい線」や「黒クマ」と呼び名が変わります。

基本的には表面的な浅いシワが、年齢とともに深くなっていきます。

深くなる原因としては、表皮だけでなく、肌のハリ・弾力を支えている真皮の構造がくずれたり、もろくなり、ハリ・弾力が低下しシワが深く刻まれていくのです。

表情ジワ

乾燥や紫外線、真皮の構造のくずれも関係していますが、繰り返される表情のクセ目尻の笑いジワや眉間のシワなど肌が記憶してしまい、日常的に同じ表情を繰り返すことが原因となり、シワとなって定着していきます。

とはいえ、どんなシワであっても、おばあちゃんになるころには、老化によるたるみが加わり、深いシワになっていくのです。

ナイアシンアミドの作用について

ビタミンB群の一種で、別名として「ナイアシンアミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれます。

体内でさまざまな酸化還元反応を幅広くサポートする補酵素として働いています。

皮膚や粘膜を正常に保つ作用や、血流をよくする作用があります。

水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一つである。ナイアシンアミド(niacinamide)、ニコチン酸アミド（nicotinic acid amide）とも呼ばれます。

欠乏すると「ペラグラ（皮膚炎、胃腸障害、神経障害など）」の症状が起こることが知られています。

ニコチン酸アミドは、肉体疲労時の滋養強壮・栄養補給ドリンク剤、にきび、肌荒れのケアを主目的としたビタミンB2B6主薬製剤などに幅広く配合されています。

まとめ

あなたはきちんとご自分の年齢にあったシワ対策をしていますか？

「皮膚のたるみ・毛穴の開き・肌の乾燥」といったシワの始まりのサインを見逃していると、あとで大変なことになります。

ご自分の肌の状態をきちんと見極め、予防法や改善法を行うことで、あなたの未来の肌が変わってきます。